2017年に読んで良かった本を紹介します(前編) – good life note

2017年に読んで良かった本を紹介します(前編)

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ご無沙汰しております。なかなかブログの更新ができていませんでした。

2017年ももう終わりに近づいているので、一応本をテーマとしているこのブログでも、2017年に読んでよかった本を紹介したいと思います。

少し前までは読書メーターで読書管理をしていたのですが、最近は管理しておらず、自分がどれぐらい本を読んだかも把握できていません…

また、インスタグラムで本の紹介もしていますが、読んでよかった本の紹介しかしていませんし、過去に読んだ本について気が向いたときに更新しているような状態。

そのため、2017年に読んで面白かった本について質問されたときも、「今年何読んだっけな」としばらく考えました。

記録に残すことってやっぱり大事だなぁ…と実感。

今回はこの3冊を中心に、他の本についても紹介していきます。

今年発売開始された本ばかりを紹介している訳ではありませんので、悪しからず。

1.『満願』/米澤穂信

米澤穂信さんの作品を読んだことはありませんでしたが、文庫本の新刊コーナーで見つけたときに、帯の「驚異の3冠」という言葉に惹かれました。

なんでも、

  • 「このミステリーがすごい!2015年版」1位
  • 「週刊文春ミステリーベスト10 2014年」1位
  • 「ミステリが読みたい!2015年版」1位

に選ばれ、「第27回山本周五郎賞受賞作」にも選ばれていたというのです。

名前しか聞いたことのない作家の作品でしたが、裏のあらすじも読んで、これは面白そうだと思ったので購入してみることに。

『満願』には6つの短編が収録されていますが、すべての作品を同じ作家が書いたと思えないぐらい、バラエティに富んでいる短編集でした。

この本のジャンルは「ミステリー」として紹介されていることが多かったですが、そこまでミステリー色は濃くなかったです。まぁ事件や謎がきれいに解決されていくという点ではミステリーと言えるのでしょうが。

私が特に好きなのは『柘榴(ざくろ)』という作品。

美しく育ったさおりが早々に結婚したのは、特に美男子ではないが、妙に異性を魅了する男性であった。

その後、娘の夕子と月子を産むが、大学卒業後に決まった職につかず、たまにしか家に帰ってこない夫との夫婦関係はうまくいかない。

それでも、美しい夕子と可愛い月子がいるだけで満足だった。

その後、夫とは離婚をすることになるが、当然娘たちは自分を選んでくれると思っていたさおりは裏切られることとなる。

その理由とは…?というような内容です。

この話は4つの章に分かれており、1・3章はさおり視点、2・4章は夕子視点で話が進められます。

簡単に言ってしまうととても「恐ろしい話」。

親子で血がつながっているばかりに、外見だけでなく思考まで親に似てしまいました。

それが良いことだけでなく悪いことも引き起こしてしまうんですね。

ネタバレはしないので、この言葉が意味することが気になる方はぜひ読んでみてください。

2段階の驚きが待っています。

そして、『満願』があまりにも自分好みだったため、その後、同作家の『儚い羊たちの祝宴』を読みました。

こちらは短編集ではあるものの、どの話にも出てくる共通のキーワードがあり、物語の世界観にも統一性が感じられたため、『満願』とは真逆の作品でした。

最後の一行を読み終わった後にぞっとするような薄気味悪い話が続き、良い意味で独特の世界観に浸ることができ満足しています。

そのため、こちらの作品も併せておすすめしておきます。

今後もまた米澤さんの作品を読んでいきたいと思っているので、詳しい方はぜひ教えていただきたいです。

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2.『マチネの終わりに』/平野啓一郎

ずっと気になっていたものの、読む機会を逃していた本。やっと今年に入り読むことができました。

過去に平野さんの『空白を満たしなさい』を読んでいましたが、哲学的な内容でありつつも読みやすく、『マチネの終わりに』の特設サイトを見て、この作品も同じような雰囲気の作品な気がしたため、とても期待していたんです。

内容は、有名ギタリストの蒔野(38)と、通信社記者の洋子(40)が強く惹かれ合い、恋人同士になるが、さまざまな障害が待ち受けており、関係が途絶えてしまうという話。

私は年齢的にも青春物のラブストーリーを読むのはキツイなぁと思っており、最近はあまり恋愛がテーマの小説は読んでいませんでした。

それでも、川上弘美さんの『センセイの鞄』や、川上未映子さんの『すべて真夜中の恋人たち』など、大人のラブストーリーは大好きで、この本も例外ではありませんでした。

この作品の主人公である二人は、先ほども書いた通り、38歳と40歳の男女。

あらすじだけ見ると、陳腐なラブストーリーのように思うかもしれませんが、年齢的に、もうそろそろ結婚しないといけないといけないという40歳女性の悩み、「《ヴェニスに死す》症候群」(小説に登場する造語。中年になり突然、現実社会への適応に嫌気が差して、本来の自分へと立ち返るべく、破滅的な行動に出ること)、PTSD(心的外傷後ストレス障害)、リーマンショックなど、さまざまな要素が入り交じっており、ただのラブストーリーは一味違うものとなっています

付き合う人を乗り換えることや、もう結婚してしまっているのに他の人のことを思い続けることは賞賛できることではありませんが、私はこの2人が結ばれることを願ってしまっていました。

この本を読むと少し恋愛観が変わるかもしれません

3.『イノセント・デイズ』/早見和真

書店に行く度に、「読後、あまりの衝撃で3日ほど寝込みました…」という少し大げさなコメントの帯を付け、平積みにされている『イノセント・デイズ』を見かけ、ずっと気になっていました。

他に読む本はたくさんありましたが、すぐに読めそうだと感じたため購入し、優先順位を上げて一気に読み切りました。

この本は、元恋人の家族を殺した容疑で確定死刑囚となった田中幸乃の物語。

過去に幸乃に関わった人たちの追想で構成されており、その追想を通じ、驚くべき真実が明らかになっていきます。

これで本当に良かったのかなと思わざるを得ない悲しいラストで、そこまで引きずることはなかったものの、しばらく頭の片隅に残っているような、余韻が抜けない感じがありました。

この本を読んで一番考えたことは、マスコミの報道を全て鵜呑みにしてはいけないということ。

この本はフィクションなので、実際のところはどうなのかはわかりませんが、一部の情報を切り取って大げさに報じ、事実とずれたことを視聴者に植え付けてしまうというのはよくある話でしょう。

しかし、この本では幸乃の味方になる人物が現れます。

基本的に暗い話で、ずーんとした気持ちになりながら読んでいましたが、その人物はマスコミや裁判官の言うことではなく幸乃を信じ、真犯人を見つけ出そうとしていたため、小さな希望を見出すことができました。

この本を読んだ後、ほぼ同じタイミングでこの本を読んだTwitterのフォロワーさんとDMでやり取りをしたのも良い思い出です。

読了後もこの本についていろいろなことを考えたので、とても印象に残っている一冊になりました。

<後編へ続く>

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