【書評】はっとするほどおもしろい短編集『憧れの女の子』 – good life note

【書評】はっとするほどおもしろい短編集『憧れの女の子』

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今回紹介するのは朝比奈あすかさんの『憧れの女の子』です。

読んだきっかけ

本書のことは前々から気になっていましたが、読む本がたまっていたため購入を見送っていました。

しかし、文庫本が販売してからしばらくたった今でも大阪の枚方のT-SITEで本書が平積みされていたため、「書店員のどなたかのオススメ本なのかなー」と思い気になってしまったんですね。

そして、その場では買わなかったものの、見つけてから数週間後に別の書店で購入をしました。

ある大型書店では、在庫がなかったので、「書店によって推している本は様々なのだなー」と改めて思いました。

枚方に行かなかったら買っていなかったかもしれません。

本書の感想

本書を読んだ感想としては、帯の「はっとするほどおもしろい」がとても的確なキャッチコピーであると感じました。

おすすめ文庫王国2017」で年間ベスト10にランクインされているということで、期待して読み始めたのですが、本当に期待通りの作品でした。

『憧れの女の子』は表題作含む短編5編が収録されている短編集です。

個人的には『憧れの女の子』と『ある男女をとりまく風景』が印象に残りました。

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表題作『憧れの女の子』のあらすじと感想

男の子2人の父親の俊彦が主人公。妻・敦子は次こそは女の子を産むと宣言し、様々な産み分け方法を実践しようとします。

俊彦はなかなか妻の気持ちが理解できず、職場の部下の誘惑に負けそうになりつつも、 徐々に自分の気持ちが変わっていくことに気付きます。そして念願の敦子の妊娠。3人目の性別は…?という内容です。

「産み分け」というワードは今では聞くことが増えましたが、どこか違和感を覚えていました。俊彦もその、違和感を感じる一人です。そして妻の気持ちを理解できずにいます。

私自身も、口調がキツくて上から目線の敦子の気持ちは、最初のうちはあまり理解することができませんでしたが、読み進めていくうちに少しずつ理解できるようになっていることに気付きました。

そして、「女の子を出産できるのかな…?いや、これで出産できたら面白くない展開だしな…」と思いつつ読み進めました。

ラストは「そうきたか」と思わざるを得ない内容で、「読後は爽快」と言われているのもうなずけます。

話の内容がとてもリアルで、鮮明にイメージできるのもこの話の魅力の一つです。「産み分け」について考えるきっかけにもなる一冊です。

自分が出産等を経験してから読むと、また違った感想になるのかもしれませんね。

まとめ

この短編集に収録されている話は、いずれも既存の考え方について考えさせられる内容となっています。

テンポもよく、重い内容でも短時間で読むことができました。

2作目の『ある男女をとりまく風景』は、ある台詞をきっかけに、見える風景が変わり、とてもおもしろかったです。

特に女性の方におすすめです。

気になった方はぜひ読んでみてください。

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