本棚を編集!ブックディレクターの仕事と、ブックディレクターが手掛けた場所 – good life note

本棚を編集!ブックディレクターの仕事と、ブックディレクターが手掛けた場所

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皆さんはブックディレクターという職業をご存じでしょうか。

あまり馴染みがないかもしれませんが、特定のテーマに沿った本を選び、本棚に並べ「本棚を編集する」ことを職業とされている方がいるのです。

最近は「あれ?こんなところに」と思うような場所に本棚を見つけることが増えてきました。それはもしかしたらブックディレクターによって作られているのかもしれません。

ブックディレクターの幅さん


日本で一番有名なブックディレクターは、幅允孝さんではないでしょうか。

幅さんは、書店のバイヤー、編集者を経て、選書集団のBACH(バッハ)を設立し、本のライブラリーや売り場づくりを始めとし、キュレーション、編集活動など様々な活動をされています。

過去に「情熱大陸」に出演されていますし、著書も出されているので、ご存じの方も多いと思います。

私もトークイベントとサイン会に参加したことがありますが、本に関する知識が豊富であるものの、知識をひけらかすこともなく非常に物腰がやわらかい方という印象でした。

ブックディレクターの仕事

ブックディレクターという仕事は、一見簡単そうに思うかもしれませんが、膨大な本の中からその場に適した本を選び、一つの作品を作るようのに本棚を作り上げることはとても難しいことです。

ジャーナリストの高瀬 毅さんが幅さんを取材してできた『本の声を聴け』という本にはブックディレクターについて、

ブックディレクターは、本についての知識があるだけでは務まらない。無限といってもいい膨大な量の本の中から、依頼されたテーマ、独自に考えたコンセプトに沿って選ぶ「選書の力」と、並び替える「編集する力」、本棚全体を通して何かを「表現する力」が必要だ。デザインする能力や、アートに関しての感性までも求められる、いままでありそうでなかった仕事なのである。

引用:『本の声を聴け―ブックディレクター幅允孝の仕事』P10

と書かれていました。

現在、BACHに所属されている方以外で、ブックディレクターを名乗る方がいらっしゃるかはわかりませんが、限られたセンスのある方のみが出来る仕事のようです。

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ブックディレクターによって作られた場所

それでは、BACHが手掛けた場所について紹介していきます。

1.Brooklyn Parlor

Brooklyn Parlor は、ブルーノートジャパンがプロデュースした、食と音楽と本が融合されたお店で、新宿店、博多店、大阪店のブックセレクトをBACHが行っています。

私が唯一行ったことのある大阪店では、「外国人に大阪弁を教えるなら」など独自の切り口で本が並べられています。

博多店では、「食」「暮らし」「旅」「自然」が並ぶ中、九州が生み出した文化人や芸術家の本がセレクトされるなど、地域の特性に合わせて、本のセレクトをされています。

お洒落な雰囲気に圧倒されそうになりますが、ほっとするような温かみのある本も沢山あり、ゆっくりくつろげます。

BACHのセレクトする本棚は、漫画から難しい本まで幅広く揃っているので、きっと誰でも気に入る本が見つかることでしょう。

新宿店では約2500冊、大阪店では約1600冊の本を置いており、全て購入が可能です。

Brooklyn Parlor
【SHINJUKU】
〒160-0022 東京都新宿区新宿3-1-26 新宿マルイ アネックス B1F
営業時間:11:30〜23:30(日祝:11:30〜23:00)
【HAKATA】
〒812-0027 福岡県福岡市博多区 下川端町3-1博多リバレイン1F
営業時間:10:30~23:00
【OSAKA】
〒542-0086 大阪府大阪市中央区 西心斎橋2丁目-2-3 EDGE心斎橋B1F
営業時間:11:30〜23:30(日祝:11:30〜23:00)
URL:http://www.brooklynparlor.co.jp/

2.みちのきち-Kokugakuin Book Project-

. 「みちのきち」がついにオープンしました! 國學院大學AMC1Fオープンスペースに本棚を設置しています。 ブックディレクターの幅氏によって選ばれた本、サポーズデザインオフィスの皆様によって構築された本棚、グラフィックデザイナーの木住野氏を始めとする6Dの皆様によってデザインされたロゴやサイン、木寺氏によって映し出された本の魅力、その他ご協力いただいた数多くの方々の力が結集し、みちのきちが完成しました。 みちのきちには、みなさんが今まで出会ったことのなかった本たちが、みなさんの知識や経験となるべく、その出会いを待っています。ぜひ一度足を運んでいただき、気になる本を手に取ってみてください。そこにはスマホとは違った新しい出会いや未知との遭遇があり、みなさんをより一層深みのある大人へと導いてくれることでしょう。 #みちのきち #國學院大學 #KokugakuinBookProject #Kokugakuin #幅允孝 #谷尻誠 #木住野彰悟 #木寺紀雄 #BACH #SUPPOSEDESIGNOFFICE #6D

みちのきちさん(@michinokichi)がシェアした投稿 –


みちのきちは、國學院大學の渋谷キャンパス内に作られた読書スペースです。

元々本の蔵書量が多かった大学が、学生を対象に行った「学生リアル調査」では、年間の読書量が学生一人当たり7冊という結果が浮き彫りとなりました。そのため、読書スペースを作り、学生に本を気軽に読んでもらうことで、国語力強化につなげてほしいという想いがあったようです。

みちのきちの名前の由来としては、公式HPに以下のような記述があります。

未知のことを既知に変える基地、人生(道)の迷いに向き合う基地、機知に富んだ会話のできる大人になれるような本がある基地、「みちのきち」にはそのような意味と願いを込めました。

引用元:みちのきち「みちのきち」という名前に込めた想い

これらを踏まえた上での、みちのきちの選書テーマは「食べる」「未知なる場所へ」「日常」「日本の来歴」「神聖なもの」「ものがたり」「身体」で、約800冊の本がセレクトされました。

大学の図書館には堅苦しいイメージを持たれている方が多いと思いますが、このみちのきちは全く正反対。新書から写真集、マンガまでが揃っています。

また、飲食も可能です。「先生のおススメ本コーナー」も設置され、これからより充実したスペースになっていきそうですね。

Twitter、Instagram等を活用して宣伝をするなど、学生に興味を持ってもらうような工夫作りも行っています。

大学にこんな素敵な空間があったら毎日通ってしまいそうです。

一般の方も利用できるみたいなので、気になった方はぜひ足を運んでみてください。

國學院大學 みちのきち
〒150-8440 東京都渋谷区東四丁目10-28
利用時間:9:00~20:00(月曜日~土曜日)
休館日:不定休
※本の貸し出しは行っていない
URL:http://michinokichi.kokugakuin.ac.jp/

3.福井銀行WiL

出典:ハピリン公式ページ フロアマップ

福井駅から徒歩1分の場所にある商業施設の「ハピリン」。その中にあるのが、福井銀行による金融の相談も受けられるライブラリースペース「WiL(Woman’s inspiration Library)」です。

「食べるよろこび」「暮らしを丁寧に」「美」「次の旅先」などをテーマに多種多様な本を並べている、この空間のテーマは「働く女性への応援」。

WiLのHPには、幅さんからのメッセージが掲載されています。

本を選ぶとき、ネットの評価ばかりを気にしていませんか?
そんな気持ちもわかります。けれど、
WiLでは本選びの損得勘定なんて忘れ、感じるがまま、気になる本を手に取ってもらえると嬉しいです。
WiLの本棚には、福井の女性の毎日を支えるような本が集まっています。
流行りの本というよりは、5年後、10年後までも読み継げるような、普遍的でしっかりした内容の本を集めたつもりです。
そして、見知らぬ世界を知る第一歩になるよう、わかりやすい本であることも留意しました。ぱらぱらと頁をめくり、普段は開けないようなドアをひらいてみてください。
それは、とてもドキドキするたのしいことだと思います。

引用元:WiL ーConcept

どのような本をセレクトされたのだろう?と個人的に興味を持ちましたが、選書された本はWiLのHP内でも紹介されています。

もし家の近くにあったとしたら、金融の相談がなくても永遠と居座ってしまいそうです。

WiL
〒910-0006 福井県福井市中央1丁目2番1号
福井駅西口再開発ビル「ハピリン」2階
URL:http://www.fukuibank.co.jp/wil/
営業日:平日 12:00~20:00 /土日祝日10:00~18:00
定休日:火曜日(祝日は除く)、12月29日~1月3日、5月3日~5月5日

最後に

今回紹介したのは、ほんの一部です。

気になった方はBACHのHPページのWorksも見てみてください。 「こんなに手掛けているのか!」とびっくりすることと思います。

本棚の編集の注文が殺到しているということからも、本を必要としている人たちがたくさんいることがわかります。

今後も、日本各地に本を読むことのできるスペースが増えていくことを期待しています。

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