【書評】おすすめの外国文学の名作『はつ恋』と『田園交響楽』 – good life note

【書評】おすすめの外国文学の名作『はつ恋』と『田園交響楽』

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今回は、外国文学の名作、ツルゲーネフの『はつ恋』、ジッドの『田園交響楽』を紹介します。

2作品との出会い

購入した時期は異なりますが、どちらも装丁がお洒落で、好みのものだったので手に取りました。

そして、あらすじを読み興味を持ち、定価が安かったこともあり購入に至りました。

どちらも割と薄めの本で、400円以内で購入することができます。

この記事を書く際に気付いたのですが、訳者は2作品とも神西清さんでした。

読みやすいと感じたのは、神西さんの訳のおかげかもしれません。

『はつ恋』について

まずは『はつ恋』について、あらすじと感想を述べたいと思います。

『はつ恋』のあらすじ

16歳の「わたし」(ウラジミール)は、別荘で公爵家の年上の令嬢ジナイーダと出会い、恋に落ちる。

ところが、ある日を境に、ジナイーダの様子が急変する。ジナイーダは恋をしているようだが、その相手は…?

『はつ恋』の感想

この物語は、「わたし」が大人になってから、友人に初恋のエピソードを手紙に書き、読み聞かせているという設定になっています。

「男たらし」とも言われているジナイーダは、このエピソードの中で、とても魅力的な女性として存在しています。

一目見た瞬間に恋に落ちるため、多少意地悪なことをされても許してしまったのでしょう。

ジナイーダと、その彼女に夢中になる男性たちのお遊びは、とても滑稽に思えますが、ロシアの上流階級のことをあまり知らないため、「そういうものなんだ」と割り切って読んでいました。

時代背景などを詳しく知っていれば、もっと楽しめるのかもしれません。

ジナイーダが恋する相手は、文庫本の裏のあらすじでネタバレされてしまっていますが、それを明らかにすることは、この物語の本質には何ら問題ありませんでした。

悲しくも不思議な「はつ恋」のお話です。

試し読みはこちらから

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『田園交響楽』について

次に『田園交響楽』について、あらすじと感想を述べたいと思います。

『田園交響楽』のあらすじ

身寄りのない盲目のジェルトリュードを、牧師である「私」が引き取ることになった。しかし、妻は汚らしい少女を家に連れ込むことに嫌悪感を抱く。

ジェルトリュードは、「私」の教育を受けることで、次第に文字や色彩を覚え、美しく知性的になってゆく。

ある日、ジェルトリュードの目の手術が施され、目が見えるようになる。

しかし目の見えるようになったその日に、彼女は川に身を投げて死んでしまう。

『田園交響楽』の感想

112ページの短めの物語でしたが、読み進めるにつれ、辛い内容になっていくため、読み終わるときにはとてもやるせない気持ちになっていました。

ジェルトリュードは目が見えるようになった時、大変喜んだでしょうし、期待をしたでしょう。

今まで見えなかったものが見えるようになったのですから。

物語でも、

目の前に開けた世界は、あたしが想像していたより、ずっと美しいものでした。
引用元:『田園交響楽(新潮文庫)(P108)』

と語っています。しかし、目が見えたことにより、様々なことに気付いてしまい、悲しい結末へと繋がります

この物語では「私」の息子であるジャックも重要な人物となっています。

ジャックは知性的で美しくなってゆくジェルトリュードに対して特別な気持ちを抱きます。

それは「私」も同じでした。

ジェルトリュードは目が見えた時に一体何を見たのでしょうか。

それはぜひ本書を読んで確かめてみてください。

とても悲しい「愛」のお話でした。

最後に

外国文学と聞くと、少し難しいイメージを持たれるかもしれませんが、全くそんなこともなく、スムーズに読み進めることができました。

今回紹介した本は、値段もお手頃ですし(薄くても料金が高い本って多いですよね…)、内容もきっと満足していただける内容です。

気になった方はぜひ読んでみてください。

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